企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDDD)のガイドラインに関する意見書
JBCEは、2026年10月20日、企業サステナビリティ・デューデリジェンス指令(CSDDD)のガイドラインに関する意見書を提出しました。
JBCEは、2026年6月から8月にかけて実施されたCSDDDガイドラインに関するパブリックコンサルテーションにフィードバックを提出しました。本意見書は、その提出内容を補完し、欧州委員会がガイドラインを策定する上で考慮すべき主要な点を強調するものです。
JBCEは、企業がCSDDDに沿ってデューデリジェンスを実施するうえで、欧州委員会が今後策定するガイドラインが重要な役割を果たすと考えています。
企業は、CSDDDだけでなく、EU域内外のさまざまなデューデリジェンス関連制度への対応を求められています。また、複雑なグローバル・サプライチェーンにおけるトレーサビリティの限界や、第三国の法令との抵触、地政学的な障壁など、実務上の課題にも直面しています。
こうした状況を踏まえ、JBCEは、事実上の新たな義務や画一的な対応を求めるのではなく、企業が既存の取組を活用しながら、リスクに応じて合理的かつ柔軟にデューデリジェンスを実施できる、実務に即したガイドラインの策定を期待します。
主要な点
・CSDDDと、EUの他のデューデリジェンス関連法制および同等の第三国制度との整合性を高めること
・第三国の法令との抵触や地政学的な障壁が生じる場合について、実務的な指針を示すこと
・信頼できる既存の業界イニシアティブやマルチステークホルダー・イニシアティブの活用を促し、統合的かつ協調的なデューデリジェンスを支援すること
・トレーサビリティの限界や、グローバル・サプライチェーン関係者の成熟度の違い、企業による合理的な取組を考慮し、柔軟でバランスの取れた運用を確保すること
企業が十分な準備期間を確保できるよう、ガイドラインを適時に公表するとともに、最終化前にステークホルダーが意見を提出できる実質的な機会を設けること